知財支援ブログをご覧の皆様。こんにちは。こんばんは。

皆さん。突然ですが、クリエイターと聞いてどう思いますか。
私が思うに、クリエイターは2種類あると思います。

①クライアントからの注文という概念が存在せず、クリエイター自身の発想で作品を仕上げる。

クライアントからの注文に基づいて、作品を仕上げる。

①については、洋服のデザイナー、陶芸家などが該当すると思われます。

②については、TVのCM制作、美容師などが該当すると思います。

さて、弁理士はどうでしょうか。弁理士などの士業は、クリエイターのカテゴリーには属しません。しかしながら、私個人的には、弁理士については、②のクリエイターに属すると思います。
   弁理士の基本業務は、明細書作成(特許を取得するために特許庁に提出する書類)と、中間処理です。
    弁理士の業務に馴染みのない方のために、「明細書」とは、発明に対して特許を取得するたの書類です。
   また、中間処理とは、提出した明細書などに対して、「この明細書に記載の発明について、よく似た発明があるから、特許できないよ。といった通知が来るので、その通知に対して反論する処理です。
    
    このように、弁理士は、ざっくりいうと、発明に関する書類を作成するのが主な仕事です。
    ただ、この仕事は、弁理士個人で作成できるものではありません。この書類は、クライアント(発明者、知財部の方)から依頼を頂いて、初めて、作成可能となるものです。
    また、依頼を頂いたからといって、弁理士自身が好き勝手作成して良いものでもありません。発明は、あくまで発明者自身のものであり、弁理士は、発明者から事細かに発明の内容を聞いて、明細書を作成しなければなりません。
   
     もし、弁理士が良かれと思って、発明者が考えていた発明と違う発明について明細書を作成したとすると、それは、発明者の意図と反した明細書を作成したことになり、適切な仕事をしたとは言えません。
    たとえば、美容室に行って、「こういう髪型にしてください」と美容師に注文したとしても、その注文とは違う髪型でカットされて「こちらの方がカッコいいですよ。」と言われても、皆さん怒りますよね。
    それと同じです。弁理士も、あくまで、発明者が意図している通り発明を明細書に記載すべきであると考えます。
    もし、弁理士がその発明とは異なる発明を考えついたとしても、それは、変形例として開示するか、もしくは、発明者または知財部の方に「こういう発明もありますよ」とお伝えしても良いかもしれません。

    そして、この作業が弁理士として「➕α」の仕事となり、お客様に喜んでいただけるようになるかもしれません。
    
    このように、私個人の意見としては、発明者の業務は、②のクリエイターに類似すると考えております。なのでこれからの業務もあくまで、お客様の考え主体で、業務を進め、もし、違う発明に想到したとしても、それはあくまで、➕αとして捉えるのは良いのではないかと思います。